当院のギックリ腰に対しての治療方針は、“回復を早める”です。
これだけ聞くと当たり前と思われてしまいますが、
そうするためにやるべき処置があります。
まず、痛みについては、ギックリ腰になってしまったら、
その日か翌日に痛みのピークが来ます。
これまでは何をしようが痛みは強く出ます。
ある程度つらい!と受け入れるあなたの覚悟が必要です。
大切なのはピークを過ぎた後です。
ピークを過ぎたら、痛みがだんだんと
弱まってくるようにできているのですが、
体が整ってなかったり、うまく緩まないと
痛みが長引いてしまうのです。
やるべきことは次の2点です。
・痛みが出た当日と翌日は痛い処を一生懸命冷やす。
→ものすごく炎症が起きますので冷やすのが大事。
→施術でも冷却パックを使いますが、ご自宅でも
冷やします。(やり方は説明します)
・腰をカバーできるように緩めて整える。
→体は緊急事態でガッチガチになっています。
これは防御反応でもあるのですが、痛みのピークを
過ぎた時にガッチガチのままと、回復するものもできません。
腰をカバーできるようにどこかに緩みのある
逃げ道があるのと、痛みの治まりが全然違います。
さて、どこを緩めて整えるのかは状況次第です。
この見立てはたくさんの患者さまを見てきたからこそ
分かるものです。背中なのか、足なのか、頭の位置なのか、
これはとても重要な処置となります。
今までにあった事例を紹介します。
【60代女性 主婦】
腰は元々弱かったが、突然痛みが出て動けなくなった。
体を動かすのもゆっくりと手で支えながらしかできない。
⇒この方は疲労、歪み、ストレスがたまりに溜まって、
限界がきた。炎症を抑えながら、歪みを一箇所ずつ整えました。
この場合は、いっぺんにあちこち整えるのは避けました。
まずは、腰周辺に集中しました。続けて3日来てもらい、
施術、終わった頃には「こわごわだけど動けるようになりました」
という状態に。その後1日おき、2日おきと状況をみて
来る頻度を変えつつ、体の他の歪みや滞りを整えて行きました。
痛みが治まった後に再発しないように施術をしました。
一週間かからずに回復しました。この方は、他にもひざ痛や、
頭痛、耳鳴りがありますので、今でも1週間に1回通われてます。
【50代男性 会社員】
ギックリ腰は初めてではないが、今回はひどくて、とても仕事が
出来る状態ではない。何もしなくてもズキズキと痛みが出ていた。
⇒この方はデスクワークによって、背中、腰がガッチガチでした。
背中の特に腰に直結するコリや強張りを緩めました。そして、冷やす
こともアドバイスしました。翌日にはスーッと痛みが引いたそうです。
【20代女性 会社員】
軽いギックリ腰。動くのにつらくて腰が伸ばせない状態。前にもなった
ことがあり、早めに見せた方がいいと思って来られた。
⇒この方はデスクワーク、設計のお仕事なので一日中パソコンを
使っています。とても姿勢が悪く(猫背)、頭の位置が腰に負担を
かけていた。これを整える施術して、冷やすことをアドバイス。
4日後に来た時は、かなり回復して動きに支障はなかった。
【60代男性 会社役員】
初めてではないが、今回はひどい。歩こうとすると腰が抜けるような感覚。
足が前に進まず、何かに捕まっていないと立ってられない状態。
⇒この方は海外出張後に痛みが発症。それまでのお疲れと、出張の移動が
かなり腰に影響が出ていた。ガッチガチとズキズキを抑えるために、
足と背中を緩めました。一箇所、腰の歪みを整えました。次の日には、
ほとんど痛みが引いたそうです。
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